ココロブログ

自分自身の思考や感情とうまくつき合って行くヒントをコラムでご紹介します。
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坊主憎けりゃ

 「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と言うことわざがあります。
坊主が憎ければ坊主が着ている袈裟までも憎い、つまりあるものを憎むとそれに関連する全てのものが憎くなると言う意味ですね。
痘痕も靨(あばたもえくぼ)」は、好きな人のボコボコ皮膚がえくぼに見える、つまり好意的に見ればどんな欠点でも長所に見えると言う意味です。
私達は好悪の対象があると、それに関連する物事に関しても肯定的(好き)・否定的(嫌い)に見てしまう性質があるようです。
 心理学者フリッツ・ハイダー氏が1958に発表した「認知的バランス理論」(認知的均衡理論)と言うものがあります。
きちんと説明するには図や表で示した方が解りやすいと思いますが(^_^;)簡単な例でさらっとご紹介します。

【その1】
彼女には彼がいます。彼は登山が大好きです。
彼女も登山が大好きで共通の趣味ならば良いのですが、もし彼女が登山を嫌いだとしたら…。

【その2】
AさんはBさん、Cさんそれぞれと仲良しです。
BさんとCさんも仲良しならば3人共仲良しで問題ありませんが、もしBさんとCさんの仲が悪いとしたらAさんの感情は…。

その1で「共通の趣味」、その2で「3人共仲良し」はバランスが取れていて精神的にも安定しています。
しかし、「彼女が登山が嫌い」「BさんとCさんの仲が悪い」は、「彼女」及び「Aさん」の心のバランスが取れません。
心は不安定な状態が苦手で、とにかく不快ですからこの状態を何とかしようとします。

【その1】
1.彼の事が好きだから彼が好きな登山を自分も好きになるように努力する(あばたもえくぼ系)
2.登山が嫌いだから登山を辞めない彼と別れる(坊主憎けりゃ系)

【その2】
1.AさんはBさんとCさんが仲良くするように働きかける
2.AさんはBさんとだけ仲良くし、Cさんを嫌いになる
3.AさんはCさんとだ仲良くし、Bさんを嫌いになる
4.AさんはBさんとCさんのどちらとも仲良くするのを辞める

当事者本人の感情や態度はこんな選択肢があるでしょう。
その1のように「人VS人VSモノ(人以外の物事全般)」の場合は、2人の努力で歩み寄ったり理解し合ったり話し合ったりしてお互いの解決策を探す事も出来るでしょう。
例えば、彼女の前で登山の話はしないとか、月2回は週末デートを我慢して登山に行かせてあげる、と言った感じです。問題はその2「人VS人VS人」です。
Aさんの理想は皆で仲良く出来る「1」ですから、そのように努力する事でしょう。
しかし、Aさんがどんなに2人に働きかけも、BさんCさんのどちらか一方でも「嫌い」の感情があれば上手く行きません。
解決出来なければAさんの心に負担が増すばかりです。
さらにBさんとCさんでAさんの取り合いもあるかも知れません。
次にAさんが考えるのは「2・3」か「4」ですが、折角仲良しの友人を一度に2人も切ってしまうのはとても勇気がいるものです。
そこで、AさんはBさんかCさんのどちらか一方とだけ仲良くし、仲良くした側と一緒になって切った人を嫌いになるのです。
※Aさんの挙動はあくまでも一例で、選ぶ選択肢は個人によって異なります。
一方と仲良くなりもう一方を2人で嫌えば、Aさんは友人を無くすリスクを回避し精神的な安定を得る事が出来ます。

ハイダーのバランス理論は肯定的な感情(好き)を+、否定的な感情(嫌い)を-とし、3人(2人とモノ)に割り当てて積算します。
結果が+ならばバランスが取れており、結果が-ならばアンバランスとなります。
難しい事は置いておいて、仲良しグループだったのにいつの間にか自分だけが孤立していたり、好きだった友人がなんだか嫌いになった、と言った経験をされている方も多いと思います。
私も子供の頃にAさんの立場や切られた側の立場になり悩んだ事がありました。
さらに言えば元々3人の間柄だけの問題だったのに、いつしか他にも波及して、身に覚えがないのにクラスの嫌われ者やいじめられっ子になる場合もあります。
実はこれも子供の頃、切られた側の立場になった流れで経験しています。(^_^;)
子供でも大人でもこのような感じで3つのバランスが崩れる事は良くあると言えるでしょう。
そんな時は、悩む前に「ハイダーのバランス理論」を思い出せば、少しは冷静になれるかも知れませんね。
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